円満産業(株)には13種類の木が置いてある。
内訳は以下の通り。※印のものがよく使用するもの。
・米マツ→ガラス戸・台所・玄関戸(透明の塗装をして仕上げる) 特徴:赤っぽい。焼けやすい。
・ペルポック(外材)→家具材 特徴:塗装をすると木目がよく出る。
・冷スギ(中国スプルス)→襖・障子・格子戸(※) 特徴:白い木目のため合わせにくい。スプルスに比べて安い。柔らかい。
・スプルス→襖・障子戸(※) 特徴:価格が安い。冷スギに比べて少し硬い。
・秋田スギ→高級障子戸 特徴:価格が高い。目がまわると使えない。
・アユーズ(外材)→ガラス戸・ドア・格子戸 特徴:塗装がしやすい。柔らかい。
・ラワン材(外材、ロシア系)→ベニアに使用 特徴:今はあまり使用しない。昔は外のガラス戸(サッシの代わり)。
・ケヤキ→家具材・ガラス戸の腰板・神棚の受け 特徴:硬い。切れにくい。価格が高い。建具材には不向き。
・米スギ(日本材)→襖・障子戸 特徴:昔はこれで建具を作った。柔らかくて軽い。色が変色しやすい。
・米ヒバ(外材)→襖・障子戸(※) 特徴:白っぽい。木目がない。
・タモ→玄関戸・ドア 特徴:価格が高い。重い。削りにくい。
・米桧→襖・障子戸 特徴:便所臭いと言う人もいる?
・サワラ→ス戸
・その他
神代(じんだい)スギ→灰色、今では希少価値あり。神棚などに使用。
紅マツ→板として使用。
エゾマツ→柱などに使用。
■豆知識
・建具の世界では昔ながらの尺貫法を使用。一寸=33ミリ。
・戸の厚さは一般的に仕上がりが約30ミリ。
そのため、加工前の木は最低でも36ミリ程度の厚みが必要となる。
(カンナ等で削って厚みを揃えたりするため)
■用語解説
木表…樹皮に近い方が木表。ツベツベしている。
木裏…樹芯に近い方が木裏。
板目…板の木目が平行でないもの。木目が面白く、たとえ1本の木でも同じものがない。
柾目…板の木目がほぼ平行に均等に並んでいるもの。ソリづらく割れにくい。落ち着いた雰囲気をかもし出す。